新座市都市インフラ整備部

○ 埼玉県企業局に「高感度濁度計」12台納入
○ 管末水質装置IP-VPN化完了
○ TCOM_AQUA「4Kマルチ画面対応」納入完了

4Kディスプレイ

4K(3840×2160)とは解像度がFHD(1920×1080)の倍でディスプレイに詳細に表示できます。情報量が従来のモニターの4倍になりますので、様々な情報を1画面で表現できます。弊社は令和2年から「新座市上下水道部様」から「中央監視制御装置」を受注し、この技術を採用した「中央監視制御装置」の工事を行ってまいりました。令和3年度に一期二期工事とも完成し竣工いたしました。

TCOM-AQUA

本、TCOM-AQUAは制御系の強化を行い、従来は制御を下位で制御を任せる制御形態が多くみられましたが、弊社は積極的に中央監視制御装置を主体とした制御にこだわりました。各浄水場の運用実績を元にこれから、どの様な運用をするかを過去の実績をボタン一つで呼び出し操作員に的確な運用方法を知らせます。

高圧受変電設備

高圧受変電設備

また、現在では主流のデジタル表示と合わせアナログ計器の読みやすさと予測性を重要と位置づけアナログ計器を多用し運用を解りやすくしています。

水運用状態の見える化

水運用状態の見える化

浄・配水場の給水圧力と市内要所の標高との縦方向の位置関係を立体化スケール化し、現在の市内給水圧力全体を見える化を実現いたしました。

各種警報設定画面

各種警報設定画面

浄・配水場には様々な計器が設備されそれぞれの運用に上下限の警報が設定されています。この設定画面を個別設定方式と一括設定方式の二通りの設定方法を採用しリアルタイムで設定が可能となりました。

状態表示一覧画面

状態表示一覧画面

この画面で全ての機器の「状態(運転停止・故障・水位等々)」が一覧表示され一目で機器の状態を監視出来ます。表示される色は機能に色分けされており故障等は一目で識別出来るようになっております。

取水・ろ過機設備

取水・ろ過機設備

ろ過機制御は取水ポンプを台数(水量)制御し、ろ過機を安定した「ろ過量一定」制御化し、細かな流量の補正は接触池の目標水位補正による制御を行ない、取水した量をろ過する方式とした。

揚水ポンプ中央制御自動制御機能

揚水ポンプ中央制御自動制御機能

一般的に現場(浄水場・配水場)にて自動制御する方法が最も安全で確実な制御形態であります。緊急時や停電時等で「中央監視制御装置」より揚水ポンプの運転を行わなければならない時にポンプ運転時間をベースとした制御方式と号機指定した制御方式の2系統用意してあります。また、現場の運転水位設定機能(タッチパネルコンピュータ)を中央監視装置から運転水位の設定を簡単に出来る設備であり、また、現場で変更された設定データと中央監視装置のデータが「シンクロ」し、常に現場と同一の設定で制御を行える機能です。

場外水質測定局・浄水場内水質監視

場外水質測定局・浄水場内水質監視

市内6カ所の「水質測定局」より「IP-VPN」にて伝送されてくる各水質データを「弊社製プロトコロ変換器」にてネットワーク内に取り込み「データ更新速度 3秒/1回」の高速で中央監視装置がデータを読み込み記録します。

リアルタイム・ヒストリカルトレンド機能

リアルタイム・ヒストリカルトレンド機能

およそ300点のアナログ計測データと2000点の表示データを5秒毎に記録し、15年間記録し続けられます。また、日付を指定する事で過去のデータを自由に呼び出し表示できます。

日報・月報・年報機能

日報・月報・年報機能

指定した項目を画面上・紙面上・エクセル形式上にデータ出力が可能です。出力形式は「日報・月報・年報」を作成する事が可能です。およそ5秒/1回更新のデータを15年間蓄積できます。

システム構成画面

システム構成画面

本システムは「監視装置A.B.C」の3系統の構成となっており、監視装置Aは入出力装置Aと伝送路Aで接続されており監視制御及びデータログを行います。また、監視装置Bは入出力装置Bと伝送路Bで接続されており監視制御及びデータログを行います。さらに、監視装置Cは入出力装置A.Bと接続が選択でき、伝送路A又はBに接続され監視制御を行います。それぞれの「監視装置」は伝送路A.Bの状態(伝送路の異常)により自動的に切り替わり完全二重化されております。各、浄・配水場と場外取水井・管末水質測定局とはIP-VPNで接続され市内の水道設備がリアルタイムで監視制御が可能となっております。

浄水場の機器

浄水場の機器

浄水場や配水場・給水場には「タッチパネルコンピュータ」を設置した現場監視操作盤が設備され、常に完全ネットワーク化を実現いたしました。場内伝送路は光ケーブルを多用し、落雷等から電子機器を守ります。

中央監視制御装置(水道管理センター)

中央監視制御装置(水道管理センター)

壁面には「65インチ4k有輝EL」高精細モニターを設備し、今まで不可能であった浄水場全プロセスフロー画面を一画面に表示が実現されました。大型モニター3画面と監視制御専用モニター3画面、合計6画面で様々な情報を同時に監視制御できる設備として完成いたしました。

65インチ4k有輝EL

65インチ4k有輝EL

壁に埋め込まれフィットする「4k有輝ELモニター」また、操作員を中心とした半円状にも展開できるモニタースタンドを採用し、視認性に優れた構造と致しました。

水道管理センター全景

水道管理センター全景

大型モニターの奥にはサーバー室があり「オープン型入出力装置群」が一定温度で管理された空間に設置され、温度・塵埃等の管理が向上いたしました。温度管理と防塵処理された空間で24時間365日稼働できる構造となっております。

片山浄水場現場監視制御盤とA.B系インターフェイス装置(オープン型)

片山浄水場現場監視制御盤とA.B系インターフェイス装置(オープン型)

左側が浄水場設置の「機場監視操作盤」、右側が「オープン型インターフェイス装置盤」で水道管理センターに設置されます。従来のインターフェイス装置盤は全て鋼板製の扉に囲まれ排熱に非常に不適であった構造を「オープン型配電盤」として排熱に非常優れた構造と耐震性向上にも役立ちました。

サーバー室内部

サーバー室内部

右側が「インターフェイス装置盤群」で空調機にて温度管理されています。左のパイプはモニター冷却ダクト、モニター後部よりモニター冷却部に直接冷気を送り画面の熱劣化を防止しました。

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